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日本の犬と狂犬病の歴史 ++++++++ ペットと暮らしやすい町に

2006/02/14

先日、『犬の現代史』という本を読みました。日本人がどの様に犬と関わってきたのか、明治から現在(1995年)まで約120年間の歴史を見て分かる様になっています。

犬の現代史日本人にとって身近な動物であったために、「狂犬病」という病名を付けられ迫害されてきた日本の犬。この約120年の日本の犬の歴史は「狂犬病」の歴史と言えるかもしれません。
犬たちは愛されてきた一方で、大変過酷な環境にも晒され続けてきたこと、そして今もその環境が根強く残っている事を実感しました。いい意味でも悪い意味でも、日本の犬は私達日本人の社会と密接に関わり、私達の社会を色濃く反映した存在とも言えるでしょう。

本の最後が「え?これで終わり?」と少し中途半端な印象を受けましたが、それは1995年でこの本が終わっているからかもしれません。この1995年から現在までの約10年間で日本人の犬に対する意識の変化がいかに大きかったのか、という事も逆に分かってきました。
今は正に「日本人と犬の関係」の過渡期なのかもしれません。

問題は「これから」です。
人間が生きて行くのも精一杯だった時代と、今の衣食住には恵まれた豊かな現代とは時代背景が大きく違うにも関わらず、相変わらず保健所やセンターでは大量の犬や猫が「処分」という名で殺されています。
人間にとって最悪だった時代は犬にとっても最悪だった事はまだ分かるのですが、人間にとって恵まれた時代であるはずの現代でも尚、犬にとっては最悪の時代が続いているのはなぜでしょうか。
現代の「上辺だけの豊かさ」を彼らは訴えているのかもしれません。

特に印象的だった内容を本の構成に沿って、以下に引用させていただきます。



***********************************

第一章 ものいわぬ兵士―軍用犬―

 「マル」という名のその犬は、衰弱して動けなくなったために「首にわずかの食料を結びつけられ、テント布に包まれてジャングルの中に車中から放りすてられた。可愛そうなマル号であったがやむをえなかった」
 わずか数行の文章は、日本人の中に共通して流れている犬(動物)に対する扱い方を凝縮して表現している。
 ひとつは、日本人は自ら手をかけて犬を安楽死させることができない国民だということを表現している。~中略~
 他のひとつは、行きながら置き去りにする償いとして少しの食糧を付けるということである。~中略~
 そしてもうひとつが、自分たちが当事者であるのに文章で表現するとき、「放りすてた」と書かずに「車中から放りすてられた」とあたかも第三者ででもあるかのように受身形に変えて、書いてしまうことである。
~「犬の現代史」より~



第二章 狂犬病という十字架を背負った生き物

 当時の犬の捕獲方法は、二人または三人が組になり、犬を追い込んだら一人が牛肉などで犬の気をひき、一人が後方から棍棒で失神させる、あるいは撲殺するというものであった。~中略~畜犬規制には、飼主の名と住所を明記した木札を付けていなければ、野犬とみなして殺してもよいとうたっていたが、当時は未登録の畜犬も相当いたので多くの飼い犬も殺された。
 そのため、犬捕獲人たちは飼主からうらみを買い、「犬殺し」という蔑称で呼ばれはじめた。
~「犬の現代史」より~


 畜犬団体、獣医師会、愛犬家らの躍起の反論にもかかわらず、犬猫不要論は着実に人々の間に浸透していった。犬擁護派にさえ、有益な軍用犬や国犬はともかく「野犬、悪犬、駄犬の淘汰は当然でありまして、従来の法律をもっと強化して結構と思います」と主張する者もいて、徹底的に反芻できなかったのである。
~「犬の現代史」より~



第三章 動物愛護運動の系譜

 「犬の地獄」をつくった彼らのいい分は、予算がない、人員が足りず犬の世話まで手がまわらないというものであった。が、事実はそんな単純なものではなかった。
~中略~
 だから、先の大学病院の医師たちの言い分と共通するのだが、予算がない、高価すぎるという経済的な理由は表面的な言い訳にすぎない。実は「たかが犬のごときに」という動物の命を軽視する歴史的、文化的背景があり、ペントバルビタール(死後けいれんを生ずることなく眠る様に死亡する特徴を持っている麻酔薬)使用に二の足を踏ませていたのである。
~「犬の現代史」より~



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ヘムヘムは、狂犬病予防法の改正を求める署名の発起人となりました。
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文部科学省で2月28日(火)締切のパブコメがあります。
 「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(案)」に関するご意見募集について

テーマ=日記 - ジャンル=ペット

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Comment
いよいよですね!お互いにがんばりましょうね~^^
お土産話、実はずーっと気になっていたんですよ!笑
お知らせありがとう~今から見に行きますね^^
【2006/02/22 12:29】 URL | あこち⇒a-ma-o-toさん [ 編集] | top▲


こんにちは。
署名、はじまりますね。私も早くこの本を読みたいです。
先日のお土産話、やっとupしましたのでよかったら見てください。
【2006/02/21 13:33】 URL | a-ma-o-to [ 編集] | top▲


私のメルアドも分からなかった?笑
私も色々とお話したいことがあるので、今度ゆっくりメールさせてくださいね~vv
【2006/02/17 11:19】 URL | あこち⇒秘密コメントさん [ 編集] | top▲


このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/02/15 23:13】 | [ 編集] | top▲


わざわざご丁寧にありがとうございます。
よかったら遠慮しないで、TBしてくださいね^^
【2006/02/15 20:45】 URL | あこち⇒秘密コメントさん [ 編集] | top▲


このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/02/15 17:47】 | [ 編集] | top▲


てるさぁん、やっぱり第2章から引き込まれるでしょう?
記事中に自分の感想があまりにも少ないので、これだけは書いておきたい!という事だけ今、追加しました(^^ゞ

第1章の軍用犬については、あまりにもかけ離れた世界の話に現実味が湧かなくて…でも、私の父は既に生まれていたし、一緒に暮らしていた祖父は1900年の生まれだった(はず^^;)だから、遠い過去の話ではないんですよね。

>間違った優しさの裏の残酷さ

正にその言葉の通りですね。その優しさは「犬たち」に対する優しさではなくて、自分ができるだけ傷つかない「自分に対しての優しさ」なんだと思います。
動物に関わる方々が人に対して非常に厳しくなってしまうのも、その人が「自分にだけ」優しさを向けている事に気づかず、動物たちに優しいと勘違いしている事が多いからだと思います。
第3章も引き込まれる内容でしたよ。

パブコメ記事にしてくれたんですね♪
一緒にがんばりませう。(またギリギリ提出になりそうな予感…汗)
【2006/02/15 10:44】 URL | あこち⇒てるさん [ 編集] | top▲


あこちさぁん、犬の現代史やっとこ半分読めたよ~
あこちさんが言ってたように第2章からハマりつつある。
あこちさんも引用された第一章の「日本人は自ら手をかけて犬を安楽死させることができない国民だということを表現している。」「行きながら置き去りにする償いとして少しの食糧を付けるということである。」は私も頭に残ってるよ。
間違った優しさの裏の残酷さをすごく感じた。
結局のところ自分を守りたい、自分にいいわけしたいってことなのかな~
第3章は、まだ読んでないから、あこちさんの引用部分飛ばしました(笑)

2月28日〆のパブコメあるんやね~
がんばりまふ。
【2006/02/15 07:32】 URL | てる [ 編集] | top▲




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「犬の現代史」を読んで
「犬の現代史」をやっとこさ読み終えた。このあほな脳みそでは難しい本ではあったけれど、一生懸命頭に叩き込もうとした。そして、もう忘れた^^;本の帯に「愛され、捨てられ、 てるてるぼうずのしあわせさがし【2006/02/27 07:30】
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